作品情報
エスコバル 楽園の掟/Escobar: Paradise Lost
2014年 アメリカ
時間:120分
ジャンル:ドラマ、ミステリー&サスペンス、ロマンス Rotten Tomatoesより
監督:アンドレア・ディ・ステファノ
パブロ・エスコバル:ベニチオ・デル・トロ
ニック:ジョシュ・ハッチャーソン
マリア:クラウディア・トライサック
あらすじ
サーファーのカナダ人ニック(ジョシュ・ハッチャーソン)は兄が暮らすコロンビアを訪問し、美貌の女性マリア(クラウディア・トライサック)と出会う。たちまち二人は恋に落ち、やがてニックはマリアが慕う叔父パブロ・エスコバル(ベニチオ・デル・トロ)に紹介される。だが、国会議員として人気を集め、資産家でもあるパブロにはもう一つの顔があり……。
日本と世界の評価
評価
Yahoo!映画:3.52 評価126件 2019/3/7
IMDb:6.5(評価5換算:3.31) 評価19121件 2019/3/7
Rotten Tomatoes 2019/3/7
TOMATOMETER :54% 評価54件
AUDIENCE SCORE:49% Average Rating:3.2 評価5640件
Metascore:56
Yahoo!映画とIMDbとRotten Tomatoes:AUDIENCE SCORE
単純平均評価:3.34
評価まとめ
良い評価:べニチオ・デル・トロの演技が良く引き込まれる。
悪い評価:リアリティに欠ける。
全体的に評価は低めですね。
時間が120分と長めだったのもマイナス評価につながったのかな。
基本レビューは日本語のYahoo!映画しか見ていないけど、英語のレビューも今後は調べるべきなのかな。
皆さんは今回の評価をどう見ましたか。
自分は少し低く感じました。他人の評価を見るって面白いですね。
感想
ベニチオ・デル・トロの魅力を感じる作品だった。自らの理論で行動し、社会通年や法律などは一切顧みない、有頂天にもならないし、悲嘆にくれることもない。ロボットのようなスタイリッシュな感じではなく、爬虫類のようなしぶとい生命力を感じる。そんなベニチオ・デル・トロの地の魅力をこの作品からも感じることができた。
一方ジョシュ・ハッチャーソン演じるニックは兄を訪ねてコロンビアに来たカナダ人役。 昔、ドラマか映画で典型的なカナダ人というセリフがあった。どういう意味かというと「根拠なく幸せ」という事らしい。そんなアメリカ人のカナダ人観を感じたセリフだった。ニックもまたこの先にはきっと良いことがあるという根拠なき自信と世間ずれしていないお人好しな役柄。
そんな普段なら交わらない二人がマリアを介して出会ってしまう。麻薬王も家族を愛するただの一人の人間という側面とそれでも麻薬王にまで成り上がった人間、普通の人間では無いという側面。この両面で徐々にエスコバルのペースに巻き込まれていくお人好しのニックというところが上手く描けており引き込まれる。
その後エスコバルが政府から追い込まれていく中で資産隠しにニックは巻き込まれていくそれに関わった10代の少年を口封じの為に殺すよう命じられる。葛藤の中少年を逃がすことにしたニックだったが自分もまたエスコバルの標的であることを知る。兄貴に電話をするとすでに殺され兄貴の嫁と赤ちゃんも電話越しに殺される所を目撃?耳撃?することになる。
確かにここら辺のエスコバルの仁義なき行動は少しリアリティに欠けるようにも思う。 自分が今まで見てきたマフィアやギャングの話では家族を大事にする、子供には絶対手を出さない。この二つは大前提の様に描かれてきた。 ロス疑惑の三浦和義がロス市警で自殺したのも妻殺しが刑務所でどんな目に合うかと看守に大分脅されたからではという説もある。 これらの大義がマフィアやギャングを大きくしていく求心力になりえてるとしたらこの映画のエスコバルの行動は疑問は残るし、ストーリーを成り立たせるためだけの残酷さに感じる。
がしかし見ていて少し引っ掛かりも感じたが最後まで緊迫感を持ってラストまで見れて面白かった。パブロ・エスコバルという人間にもとても興味を持つことができた。また違うストーリーの映画も見てみたいと思いました。
引っ掛かりを感じた疑問点よりも最後まで引き込んで見せた監督の技量の方が上回っていたと個人的に感じたのと評価ではあまり触れられていなかったので+0.3点を平均評価に足して3.64点を私の評価にします。
評価 3.64点