作品紹介
パーフェクト・ルーム/The Loft
2014年 アメリカ
時間:101分
ジャンル:ドラマ、ミステリー&サスペンス Rotten Tomatoesより
監督:エリク・ヴァン・ローイ
ビンセント・スティーヴンス:カール・アーバン
クリス・ヴァノウェン:ジェームズ・マースデン
ルーク・シーコード:ウェントワース・ミラー
あらすじ
建築家のビンセントは、友人のクリス、ルーク、マーティ、フィリップの4人にある提案をする。
それは、彼が所有するマンションの部屋を5人で共有しようというもの。彼らだけの秘密として、
それぞれが自由に情事を楽しむためだ。ところがある朝ルークがその部屋に向うと、
そこには女の死体と謎のメッセージが残されていた。慌てて集まる5人の男たち。
部屋の鍵を持っているのは5人だけ。彼らは互いのアリバイを探りながら誰が犯人か突き止めようとするが、
事態は思いがけない展開に転がっていく……。
作品資料より
日本と世界の評価
評価
Yahoo!映画:2.84 評価307件 2019/3/22
IMDb:6.3(評価5換算:3.24) 評価46327件 2019/3/22
Rotten Tomatoes 2019/3/22
TOMATOMETER:14% 評価42件
AUDIENCE SCORE:37% Average Rating:2.9 評価15236件
Metascore:24
Yahoo!映画とIMDbとRotten Tomatoes:AUDIENCE SCORE
単純平均評価:2.99
評価まとめ
良い評価:最後まで引き込まれる、役者がイケメンぞろい、設定も良く面白かった。
悪い評価:本家の方が良かった、無理がある、しりすぼみ
本家はベルギーのミステリーのハリウッドリメイク版です。IMDbでは6と7評価で52%。Rotten Tomatoes、Metascoreは低い評価ですね。
感想
TOMATOMETERでの評価が14%ととても低いですね。IMDbでもTop 1000 Votersの評価は5.6と全体の評価より低いです。
全体の評価としては普通が多いのでしょうが映画をよく見ている人からすると粗などが見えて評価が低かったのでしょうか。
これらの評価は目安でしかないので私自身も同意したり全然違う評価だったりします。今回の評価で言えば私は映画好きの評価が低かったのは納得します。
私がこの映画を見ての感想は90年代のサスペンス、ミステリー。
これを2014年にやるとはなかなかすごいなと、懐かしさを狙ったのか、90年代のあのシステムを最良としたからなのか、疑問です。
あの頃はあれで良かったし、あの時にはそれなりに楽しませてもらいました。
が、2014年にあれをやるのは、懐かしさではなく後退だと思います。
私が感じた90年代のあれとは、まず異様な設定を一番初めに見せて観客を引き込みます。一発かましたところから謎解きがはじまるのですが、謎解きの足かせがあるのであからさまなサイコパスや異常者を出すわけにはいきません。
すると途端に異様な設定が足かせになり謎解きがご都合主義になり徐々に破綻してきます。
これがしりすぼみになっているという評価になっているのではないでしょうか。
この映画で言うと5人しか持っていないはずの鍵、その部屋には一人の全裸の女性の死体。枕元にはダイイングメッセージ。疑心暗鬼になる5人。
魅力的な設定ですね。手を出したくなるのも分かります。でもそれだけで手を出せばしっぺ返しを食らうのは製作者では無いでしょうか。
90年代はそれでよかったと思いますし、ご都合主義で作り上げた犯人を見てこの人が犯人だとは思わなかった、どんでん返しの展開と楽しめたし、口コミ評価も良かった。
でも2014年にやるとリアリティに欠ける。がっかりな結末になるのではないでしょうか。
途中で実は一人を罠にかけるという展開だったり、それに伴い盗撮をしていたというリアクションが実は2回目だったり、初めの5人の間の疑心暗鬼だったり、初めの設定がしっぺ返しになり全てが茶番に見えてきます。
リアリティって難しいですよね。見てる側で補完できることと、出来ないことがあります。
例えば古代ローマ人の身長は実はこんなに高くないと言われても見ているほうは勝手に補正して映画に入り込むことが出来たり。
この映画に関しては私は途中からリアリティが感じられず、入り込むことができませんでした。
なので-0.3点で2.69点とします。
評価 2.69点