作品紹介
ゾディアック /Zodiac
2007年 アメリカ
時間:157分
ジャンル:ミステリー&サスペンス Rotten Tomatoesより
監督:デヴィッド・フィンチャー
ロバート・グレイスミス:ジェイク・ジレンホール
デイヴィッド・トスキ:マーク・ラファロ
ポール・エイヴリー:ロバート・ダウニー・Jr
あらすじ
1969年、自らを“ゾディアック”と名乗る男による殺人が頻発し、ゾディアックは事件の詳細を書いた手紙を新聞社に送りつけてくる。手紙を受け取ったサンフランシスコ・クロニクル紙の記者ポール(ロバート・ダウニーJr)、同僚の風刺漫画家ロバート(ジェイク・ギレンホール)は事件に並々ならぬ関心を寄せるが……。
日本と世界の評価
評価
Yahoo!映画:3.41 評価1297件 2019/4/12
IMDb:7.7(評価5換算:3.84) 評価386499件 2019/4/12
Rotten Tomatoes 2019/4/12
TOMATOMETER:90% 評価243件
AUDIENCE SCORE:77% Average Rating:3.5 評価493529件
Metascore:78
Yahoo!映画とIMDbとRotten Tomatoes:AUDIENCE SCORE
単純平均評価:3.58
評価まとめ
良い評価:事件に関わっていく人たちの面白い映画、見ごたえがある、
悪い評価:長い、フィンチャーは好きなのにこれは面白くない、盛り上がらない
日本よりアメリカの方が評価が高いですね。IMDbで7,8,9,10の評価で85%を超えています。逆に1,2,3,4の評価ではたった2.9%。Yahoo!映画では1評価が5%を超えているので日本では悪いと評価する人がアメリカより多い。
感想
解説あらすじにある通り、未解決事件に迫っていく男たちの物語です。
2時間半を超える映画であることから評価からも長すぎて睡魔との闘いみたいなことを書いてる人もいました。合わない映画の2時間半はきついですね。
でも基本的に評価は高かったので楽しめた人が多かったのではないでしょうか。
自分はどうかというと、とても面白かった。2時間半の長さを感じなかった。
これは脚本の力より監督の力が大きいと思います。
なぜならこの映画時間のスケールがとても長いです。正確には覚えていませんが、10年以上のスパンを描いています。
しかも最終的には現在も継続中の未解決事件。
結論が継続中というラストに向かって走り続ける2時間半しかも期間は10年以上これを最後までだれずに見せるのは監督の腕。
地の映像が見れるっていうのは監督の武器だと思います。
事件は1969年殺人事件の犯人を名乗る人物よりマスコミに暗号文が送られてくる。
これをマスコミに努める記者のポール、漫画家のロバートが解読。これが運の尽きなのか、二人は事件にのめりこんでいきます。
一般でも良くありますよね成功体験が忘れられずのめりこんでいくこと。
悪い例でいうと初めて買った馬券が万馬券とか。
しかし犯人は捕まらず新聞社に居場所のなくなっていくポール、担当刑事も移動があり事件は徐々に風化していく。
その中で孤軍奮闘していくロバートここら辺がとてもうまく描けている。
時代も絶妙です。町中に監視カメラは無いし、鑑識もそんなに発達していない、逆探知もすぐには出来ない。
犯罪者有利な社会環境の中、暗号文や電話をしてみたり粗を出しながら逃げている犯人。
追いかければ掴めそうな暗中模索のような。
嫁さんは子供連れて実家に帰るしロバートは無精ひげはやしてやばい雰囲気を醸し出している。
没頭すること熱中することの快楽みたいなものが上手く描かれていて見るものを引き付ける。
でも奥さん最後には認めてくれます。見てて嬉しくなります。
クリア間近のゲームをしている最中に母親からゲーム時間の延長を認められたような。男ってアホですね。
評価にややこしくて事実関係が分からなくなってくるみたいなことがありましたが、分からなくてもいいんです。
ロバートの最後まで諦めない気持ちだったり、没頭していく強さみたいなことを感じ取れれば楽しめます。ジェイク・ジレンホールいい味出してます。
2時間半の長い映画を抑制の効いた映像で最後まで飽きることなく見せた監督の腕と主演のジェイク・ジレンホールの演技に+0.4点で3.98点です。
評価 3.98点