32型シアター

32型のテレビで見た映画とその周辺のブログです。

ブルーに生まれついて/Born to Be Blue 

 

作品紹介

 ブルーに生まれついて/Born to Be Blue
 2015年 カナダ・イギリス
 時間:97分
 ジャンル:バイオグラフィー、ドラマ、ミュージック IMDbより
 監督:ロバート・バドロー
 チェット・ベイカーイーサン・ホーク
 ジェーン / エレイン:カルメン・イジョゴ
 ディック・ボック:カラム・キース・レニー

あらすじ

1950年代、黒人のアーティストたちが中心だったモダンジャズ界へと飛び込んだ、白人のトランペッターでボーカリストチェット・ベイカーイーサン・ホーク)。優しい歌声と甘いマスクで人気を博した彼は、「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」などの名曲を放つ。しかし、ドラッグに溺れて破滅的な生活を送るようになる。そんな中、自身の人生を追い掛けた映画への出演を機にある女性と遭遇。彼女を支えにして、再起を図ろうとする彼だったが……。

                              シネマトゥデイ

日本と世界の評価

評価

 Yahoo!映画:3.64 評価397件   2019/5/25
 IMDb6.9(評価5換算:3.47) 評価7032件 2019/5/25
 Rotten Tomatoes 2019/5/25
  TOMATOMETER:88% 評価116件
  AUDIENCE SCORE:74% Average Rating:3.65 評価6853件
 Metascore:64  

 Yahoo!映画とIMDbとRotten Tomatoes:AUDIENCE SCORE

 単純平均評価:3.59

評価まとめ

 良い評価:余韻が残る、イーサンホークが良い、切ない、音楽が良い

 悪い評価:退屈、いい話過ぎ、チェットはこういう人では無い

全体的には普通より高めな評価。IMDb男女比はあまりない感じ、年齢は若い方が少し良い。Top 1000 Votersの評価が1も下がるので映画好きには不評だったのかな。

感想

評価は全体的に普通より少し良いぐらいです。Top 1000 Votersの評価が1も下がるのは珍しいですね。映画好きにはかなり不評だったみたいです。
私も映画好きですがこの映画は面白かったです。
他に評価で気になったとこはチェットベイカーはこんな人物では無かったというのが多かったですね。そしてジェーンも架空のキャラという事です。
だからチェットベイカーに思い入れのある人はあまりハマらないかもしれません。


私はチェットベイカーに思い入れも無くジャズもそれほど聴きません。
それも良かったのかもしれません。
雰囲気があり、ゆったりしたテンポで進んでいきます。それが凄く心地よく見ていてスッと入ってきます。
本物のチェットベイカーは薬物中毒で破滅的な人生。本当のチェットベイカーを知っている人の評価を見るとハチャメチャで女性にも薬物をやらせて一緒にダメになっていく。
この映画とは真逆のイメージです。だからあまりイメージを持ってこの映画を見るとがっかりするかもしれません。


物語はイタリアで投獄中のチェットベイカーから始まります。
その後チェットベイカーの自伝的映画を撮る中で奥さん役のジェーンと知り合います。
このジェーンが凄い魅力的。
この映画の大半がチェットにとっての不遇時代。
イタリアでの投獄では薬物中毒から始まる。ヘロインの中毒と映画中ではなっていましたがヘロインは薬物の中でも依存度が一番高いらしいです。
その後、黒人ギャングにボコボコにされ顎を砕かれ、前歯も折られ、トランペットも吹けない状態。
周りにいたはずの人はみんな離れていく。
そんな中でもそばにいて支えてくれるジェーン。


チェットは場末の店で自分の納得のいく演奏が出来ない、共演者もあまりにお粗末な演奏に苦言を言うほど。
そんな中でも誘惑を跳ね除け、愚直にトランペットを吹き続ける。
それはチェットの努力であるがジェーンが導いてくれてるようにも見える。
そんなジェーンの優しさや人格の高さそしてあの笑顔。そんな魅力がこの映画をがっちり支えている。
ジェーンの魅力それに応えるチェットそんな二人の深い関係に凄い引き付けられました。


チェットのトランペットもそんなジェーンの期待に応えどんどん良くなっていきます。
そしてチャンスを掴みNYの「バードランド」でマイルスデイヴィスも見守る中で演奏の機会が。
チェットの演奏を見たジェーンはチェットが再びヘロインに手を出したことに気付き涙する。チェットからプロポーズされたときにもらった指輪のネックレスを外し立ち去る。チェットの演奏は拍手喝采。というエンディングなんですが。


最後にチェットがヘロインを使うかどうか悩んでいるシーンがあるのですがレビューを見てると皆すぐ気づいたみたいですが。
自分は良く分かりませんでした。自分の中でヘロインを使う演奏もヘロヘロかヘロインを使わない演奏は上手くいくの二択だと思っていたので。
ヘロインを使う演奏が研ぎ澄まされるは考えていませんでした。
自分はカンが悪い方なのでちょっとわかりませんでした。見方が甘いのかな。
でも全体的に面白かったです。


チェットベイカーに思い入れのある人は全然違うと思うのかもしれません。
じゃあこの映画製作者はチェットベイカーに思い入れも無くこの映画を作ったのかというとそうじゃないように思います。
マイ・ファニー・バレンタインの歌詞の様な美談がチェットにもあったのではないか。
聴くものを魅了する歌声はそんな甘い美談があったからこそでは。
そんなところから話を膨らませていったのではないでしょうか。
評価は3.59点に+0.3点で3.89点とします。

 

                       評価  3.89点