32型シアター

32型のテレビで見た映画とその周辺のブログです。

雪の轍/KIS UYKUSU/WINTER SLEEP

 

 

作品紹介

 雪の轍/KIS UYKUSU/WINTER SLEEP
 2014年 トルコ
 時間:196分
 ジャンル:ドラマ IMDbより 

 

 監督:ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
 アイドゥン:ハルク・ビルギネル
 ニハル:メリサ・ソゼン
 ネジラ:デメット・アクバァ

 

あらすじ

世界遺産カッパドキアの「オセロ」というホテルのオーナーである元舞台役者のアイドゥン(ハルク・ビルギナー)は、若くてきれいな妻と、離婚して出戻ってきた妹と生活していた。思い通りに暮らす毎日を送っていたものの、冬が訪れ雪に覆い尽くされたホテルの中でそれぞれの内面があらわになっていき、互いに感情をぶつけ始める。さらに、アイドゥンへの家賃を払おうとしない聖職者一家との関係が悩みの種で……。

                              シネマトゥデイ

日本と世界の評価

評価

 Yahoo!映画:3.54 評価157件   2019/6/2
 IMDb8.2(評価5換算:3.39) 評価36906件 2019/6/2
 Rotten Tomatoes 2019/6/2
  TOMATOMETER:87% 評価79件
  AUDIENCE SCORE:83% Average Rating:3.99 評価5709件
 Metascore:88  

 Yahoo!映画とIMDbとRotten Tomatoes:AUDIENCE SCORE

 単純平均評価:3.64

 評価まとめ

 良い評価:名作、考えさせられる、娯楽映画ではない、

 悪い評価:長い、疲れる、退屈、重い

評価凄く高いです。IMDbの中央値はなんと9。でもTop 1000 Votersは1.6も下がる異常値。若い人の方が評価高めです。

感想

196分の大作です。評価も凄い高い映画。2014年の第67回カンヌ国際映画祭パルム・ドール賞という事です。
しかし何をどう書いたらいいんだろう。
取りあえず今回書いているあらすじでは説明が足りないのでウィキペディアに載っているあらすじも載せます。以下ウィキペディアあらすじ


カッパドキア。元俳優のアイドゥンはここで年の離れた妻ニハル、妹のネジラとともにホテルを開業している。亡父の財産もあって裕福な彼らは、雑事は使用人に任せ何不自由もない暮らしを重ねており、意識もすっかりブルジョアに染まりきっていた。
ある日アイドゥンに納める家賃が払えないイスマイルの息子、イリヤスが憎悪をこめてアイドゥンの車に投石する。この事件にアイドゥンは余裕をみせ追及をしなかったが、後日イスマイルの弟の導師ハムディに伴われイリヤスは謝罪に訪れる。同情心を起こした篤志家のニハルは彼らへの憐れみを露わにするが、アイドゥンと対立する。そんな彼にネジラも反意を明らかにするのだった。
その結果、アイドゥンと慈善事業に没入するニハルの意識には亀裂が生じ、やがて口論の果てにアイドゥンは一時的な別居に出た。憔悴のなかニハルはイスマイルに逢い、家族の生活費の足しになればと援助の金を渡すが、イスマイルはそれを暖炉の火中に放り投げた。一方ニハルへの気持ちを断ち切れないアイドゥンは、目的地イスタンブールに赴くこともできず友人の家で酒に浸り、そしてニハルのもとに帰る気持ちを固めるのだった。


というあらすじなんですが、あらすじだと色々起こってますが内容はほぼ会話で部屋の中です。
最初はアイドゥンとネジラの会話、後半はアイドゥンとニハルの会話。動きはほぼありません。
妻のニハルですが凄い美人です。もうおじいさんと言われてもおかしくないアイドゥンがこんな美人妻をもらえるなら男冥利に尽きる後半生じゃないですか。
と思うのですがこの映画を見てると決してそんなことはない。


会話で出てくる内容のほとんどはアイドゥンへの否定。それをアイドゥンは出来るだけ理性的に反論していくのですが。
これが見ていてすごいしんどい。妹からも妻からも細かいことを重箱の隅を突くようにこれでもかと繰り返される。
こんな会話は日本だけかと思ったのですが。
日本や極東アジアは繊細で芯が弱い。逆に海外はガサツだけどぶれない芯の強さみたいなものを感じるので。
海外でもカッパドキアみたいなあまり都心でない人達はもっと力強くおおらかに生きてると思ったので意外です。


まあこんな芸術映画みたいなのを作るような人は細かい部分が多分にあるのかもしれませんが。
Yahoo!映画のレポートを見たらチェーホフに似ているらしいです。
私が見ていて思ったのはソクラテスの弁明ですかね。
ただしこの映画に導かれる結論はありません。無駄に会話を重ねているだけです。
導かれるのはアイドゥンへの憎しみとか嫌悪でしょうか。あるいは金持ちの道楽。
夫婦にとって正しいとか正しくないとかはそんな大事な事じゃないんですね。
価値観が合うとかいつでも味方してくれるような安心感だったり相手の話を真摯に聞こうというような信頼感の方が大事なんですね。
だから籠池夫婦の様な一蓮托生夫婦は理想の夫婦なのかもしれません。


セリフ量は今まで見た映画で一番かもしれません。
言葉を尽くしているのに、言葉に意味がない。
不思議な世界観でなんか見入ってしまうのですがもう見たくはない。
評価に困る映画ですが3.64点は高いと思うので-0.3点で3.34点とします。

 

                       評価  3.34点