32型シアター

32型のテレビで見た映画とその周辺のブログです。

イン・ハー・シューズ/In Her Shoes

 

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作品紹介

 

 イン・ハー・シューズ/In Her Shoes
 2009年 アメリ
 時間:130分
 ジャンル:コメディ、ドラマ、ロマンス IMDbより 

 

 監督:カーティス・ハンソン
 マギー・フェラー: キャメロン・ディアス
 ローズ・フェラー :トニ・コレット
 エラ・ハーシュ:シャーリー・マクレーン

あらすじ

弁護士のローズ(トニ・コレット)のアパートに、美しい容姿だが職にもつかず、男にたかりながらぶらぶらしているマギー(キャメンロン・ディアス)が転がり込んできた。

                             シネマトゥデイ

日本と世界の評価

評価

 Yahoo!映画:3.81 評価966件   2019/6/30
 IMDb:6.5(評価5換算:3.31) 評価56703件 2019/6/30
 Rotten Tomatoes 2019/6/30
  TOMATOMETER:75 評価164件
  AUDIENCE SCORE:66 Average Rating:3.59 評価390836件
 Metascore:60  

 Yahoo!映画とIMDbとRotten Tomatoes:AUDIENCE SCORE

 単純平均評価:3.57

評価まとめ

 良い評価:泣ける、家族愛、配役もいい、感動

 悪い評価:テンポが悪い、ご都合的、妹が最低、共感できない、普通

評価は普通ぐらいでしょうか。日本の方が評価が高めです。IMDbでは年齢が高いほど評価が高めでした。タイトルも配役も女性向けっぽいけど男女の評価差はあまりなかったです。

感想 

評価は普通ですね。いかにも女性向けな映画っぽいですが、評価の男女差はあまりありませんでした。
この日は2本目の映画だったのですが、1本目があんまりだったので2本目はキャメロンディアスのコメディ映画でも軽くと思って見始めたのですが。始まりのキャストや制作の名前が出てくるところでリドリースコットの名前を発見、そしてトニースコットの名前も発見。あたり映画かもと思って見始めました。
監督はカーティスハンソンですがトニースコットが製作総指揮という事らしいです。ただの女性向けコメディではないと思いながら見始めました。
期待値が上がり見たのですが、期待通り面白かったです。時間も130分と長めでしたが長いと感じることなく楽しめました。


タイトルのイン・ハー・シューズですが、意味は「彼女の靴の中」ではなく「彼女の立場になって」という意味だそうです。彼女の靴を履く事と立場がイコールなんですね。なるほど。
「彼女の立場になって」普段は無意識に人をカテゴライズして決めつけて接していたりする。
でも相手の立場に立ってみたらまた違う事が見えてくるのかもしれません。


妹のマギーは容姿端麗で全身で女を発散している。定職にも就かず家族や姉にも迷惑をかけまくり自由奔放に生きているようにも見える。でも難読症というコンプレックスを持っている。「彼女の立場になって」見たら自由奔放な生き方は自分のコンプレックスに向き合わなくていい生き方なのかもしれません。他人の無遠慮の視線はコンプレックスではなく容姿に向けられることもマギーにとっては楽な事なのかもしれません。


姉のローズは弁護士でしっかり者でも妹とは対照的に女としての自信を持てないでいる。靴を大量に持っているが履く機会も無いし機会を作ろうともしない。
でも見ているとローズは地味だけどそんなに自信を持てなくなるほどなのだろうかとも思う。でもそれもまた他人の無遠慮なカテゴライズなのかもしれない。


祖母のエラは自分の娘を自殺で亡くし心に深い傷を負っています。
それは自殺の原因が自分の子育てにあったから。そのままの娘を受け入れることが出来ず、薬を飲ませていた。
エラはまさに娘の立場に立つことが出来なかった。娘の為を口実に自分にとっての理想の娘を押し付けていた。


そんな時に娘そっくりのマギーが自分の住んでいる老人施設に現れた。
エラは娘への子育ての後悔からマギーのそのままを受け入れ彼女の立場に立って接した。そして施設で働くことを勧めた。
この老人しかいない環境がマギーには良かったのかもしれません。
マギーを色眼鏡で見たり否定したりする人はここにはいません。


ある部屋で目の見えない元大学教授に本の朗読を頼まれる。
読むのが遅いからと拒むマギーに私は聞くのが遅いからと。ここら辺のやり取りがおしゃれで良いね。自分もスマートにおしゃれに相手の気持ちを引き出すことが出来たらと思います。
マギーが読みだすと老人はマギーが難読症であることを直ぐに見抜きます。
それでも朗読を続けるように促し、読んだ詩についてマギーから聞き出します。
老人はマギーの理解力を褒め、君は賢いと言い、「A+」だと言ってくれます。
マギーは今までコンプレックスにしてきた難読症や知性を認められとても嬉しそう。このマギーの表情がなんとも言えません。


人とのコミュニケーションの真髄を見ているようです。
性急になったり自分の理論で他人と接してしまいがちな自分に反省です。
マギーもここで生活する中で内面が成長していきます。ケンカしてしまったローズに謝罪の手紙を書こうとしたり。それは自分の苦手な事であるけど、ローズの立場を考えることができ、一歩を踏み出せたんです。
そんな映画に登場する人物たちの気付きと成長を感じられる面白い映画です。
元気になると同時に他人への接し方を振り返ることが出来る映画でした。
長い映画ですが面白かったです。
評価は3.57ですが+0.3点で3.87点とします。

 

                      評価  3.87点