作品紹介
私がクマにキレた理由/The Nanny Diaries
2007年 アメリカ
時間:106分
ジャンル:コメディ、ドラマ、ロマンス IMDbより
監督:シャリ・スプリンガー・バーマン&ロバート・プルチーニ
アニー・ブラドック:スカーレット・ヨハンソン
ミセスX:ローラ・リニー
ミスターX:ポール・ジアマッティ
あらすじ
ステキなエリートを夢見るアニー(スカーレット・ヨハンソン)は、ひょんなことからマンハッタンのゴージャスなマダム、ミセスX(ローラ・リニー)に雇われ、彼女の幼い息子の面倒を見るベビーシッターとして働くことに。しかし、自由なニューヨークの生活を夢見ていたアニーは、自分勝手なセレブ一家に24時間振り回されるハメになる。
日本と世界の評価
評価
Yahoo!映画:3.50 評価686件 2019/7/7
IMDb:6.2(評価5換算:3.16) 評価53733件 2019/7/7
Rotten Tomatoes 2019/7/7
TOMATOMETER:34% 評価131件
AUDIENCE SCORE:51% Average Rating:3.25 評価142253件
Metascore:46
Yahoo!映画とIMDbとRotten Tomatoes:AUDIENCE SCORE
単純平均評価:3.30
評価まとめ
良い評価:元気になる、泣ける、考えさせられる、
悪い評価:つまらない、何が言いたいか分からない、B級
平均3.30とても平均的ですね。Top 1000 Votersが悪いというのもよくある映画のパターン。
感想
評価は普通ぐらいですね。スカーレットヨハンソン演じるアニーがアッパーイーストのセレブの家でナニー(子守)をするというお話です。
セレブのX夫妻はとっても身勝手でわがままそれにアニーが振り回される。子供のグレイヤーもわがままに育っている。でも少しづつ心を通わせていく。
主人公のアニーは振り回されっぱなしなのですが文句を言いながらも従ってしまうお人好し。
基本はコメディ調で進むお話なんですがそんなに笑えるようなストーリーでもないです。さりとて感動色が強いかというとそうでもない。
ここら辺がこの映画が平均的な評価になった原因なのかな。
まずX夫妻のわがままや子供に対する接し方がなかなかひどく笑えない部分がある。ミセスX演じるローラ・リニーも老けましたね。でもそれがこの役に合っていますね。熟女の神経質さや、知的なんだけど小賢しく見えるところだったり。
ナニーのアニーに事細かくルールを設定するのにアニーの休みを自分の都合で潰してもなんとも思いません。
そしてナニーの集まりでもそんなセレブのわがままは会話のタネ。
またナニーという仕事も貧しい人やキャリアの無い人が選ぶ職業みたいで、あるナニーは自分の子供を国に置いてきてセレブの子育てをしている。
あんまり笑えないのはそんなアッパーイーストやナニーの現状を皮肉を込めて描いているからなのかもしれません。
金なんかあっても人は幸せになれないし、子供も幸せになれない。
X夫妻もまたそんなセレブに育てられたのかもしれません。だから子供の育て方も分からないし、愛情も分からない。
「これがおいしいよね。」とか「これが気持ちいいよね。」とかだけを子供に伝え拡大再生産していく。それを支えているのは莫大な財産。
もちろんそれだけでも生きていけるし、それなりに楽しいかもしれません。
でも所詮は社会情勢や天変地異に翻弄される弱い一人の人間、いつ終わりが来てもおかしくないうつろなものです。
それが世の常ですが、そんな中でアニーと出会ったのは不確実な世の中での幸運なのかもしれません。
アニーは母親が看護師をしながら大学にまで進学させてくれました。母親は家を出ていった今でもアニーに頻繁に電話を入れる子煩悩。そんな愛情や思いやりを基盤に生きているアニーと出会い少しづつわがままが直り、アニーになついていくグレイヤー。
しかしその後アニーは首になり、溜まったうっぷんをナニーカメラのクマにぶつける。そのビデオを見て大事なことが何なのかに気付くミセスX。その後上手くいってなかった夫と離婚し子育てを再挑戦していく。
とこんな感じなのですが、さじ加減が難しいですね。コメディ色が強いせいでミセスXの改心が少し違和感を感じます。前半のミセスXが何とかは死ぬまで直らないというレベルだったので。
でもコメディ色が強いからと言って笑いが多かったかというとそうでもない。
なんだか消化不良の感がありますね。
評価が3.30と普通なのも納得なので点数はそのまま3.30点とします。
評価 3.30点