32型シアター

32型のテレビで見た映画とその周辺のブログです。

ジョンQ-最後の決断-/John Q

 

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作品紹介

 ジョンQ-最後の決断-/John Q
 2002年 アメリ
 時間:116分
 ジャンル:クライム、ドラマ、スリラー IMDbより 

 

 監督:ニック・カサヴェテス
 ジョン・クインシー・アーチボルド:デンゼル・ワシントン
 デニーズ・アーチボルド :キンバリー・エリス
 マイク・アーチボルド:ダニエル・E・スミス

あらすじ

 イリノイ州シカゴ。ジョンは、妻デニスと9歳になる息子マイクの3人で幸せに暮らしていた。だがある日、マイクが野球の試合中に倒れ、病院に担ぎ込まれる。診断の結果、心臓病を患っており、生き延びる方法は心臓移植しかないと判明する。しかし、リストラで半日勤務となっているジョンの保険は、高額な移植手術に適用されなくなっていた。ジョンは家財道具を売るなど金策に走ったが、病院から無情な退院勧告が出される。我慢の限界に達したジョンは拳銃を持って救急病棟を占拠。医師や患者を人質に、マイクの手術を要求するのだった。

                             allcinema ONLINE

日本と世界の評価

評価

 Yahoo!映画:3.62 評価530件   2019/8/5
 IMDb7.1(評価5換算:3.61) 評価164181件 2019/8/5
 Rotten Tomatoes 2019/8/5
  TOMATOMETER:23% 評価131件
  AUDIENCE SCORE:78% Average Rating:3.94 評価169443件
 Metascore:30  

 Yahoo!映画とIMDbとRotten Tomatoes:AUDIENCE SCORE

 単純平均評価:3.72

評価まとめ

 良い評価:感動、社会風刺、泣ける、

 悪い評価:許されない行為、不愉快、ツッコミどころ満載

評価は高めです。批評家の評価がとても低いです。Top 1000 Votersの映画好きも-0.7低いですね。またモラル的に受け付けない人も多かったのでそれを考えると大分高いですね。

感想

評価は高いですが、モラル的に許せない人が一定数いますね。この評価はアメリカ映画見てると良くある反応ですね。アメリカはモラルが低いのでしょうか。
確かに日本では災害が起こった時に奪い合いとかにはならないですね。
そんな国民性の違いはあるのでしょうか。でも私はそんなに日本の災害時の反応にそこまで絶賛的な気持ちは無いかな。見方を変えると日本人は常にお上が何とかしてくれるとか。自分以外の誰かに依存しているような弱さを感じます。
逆にアメリカ的映画では家族は俺が守るという意識が強くて権利を勝ち取ってきた人の強さを感じます。
状況によって変わってくるんだろうけどあまり日本人的な反応ばっかりだと大事な時に奪われるだけの存在にはならないだろうか。
身近な例でいうと原発は無い方が良いというのはなんとなく多数になりそうなのに現実には稼働が止まることは無いとか。


この映画は心臓病の息子マイクを救うため父親ジョンが病院に立てこもり、息子の名前を移植リストに載せることを要求していくという話なのでモラル的に賛否が分かれました。
ジョンは無茶な病院ジャックを初めから計画していたわけではありません。
移植手術には25万ドル必要ですが、ジョンはリストラで半日勤務。先日も担保の車を取られたばかり。しかも移植リストに載せるのにも保証金が必要です。
さらに保険会社との契約も会社が勝手に変え保険金は出ても少しです。
病院の委員長からはマイクとの残りの時間の過ごし方を考えるように言われます。
辛いですね。ジョンは医者に聞きます。「もしあなたの息子なら?」医者は言います。「移植させる。」
なんかつらい現実です。助かる命に対してする死亡宣告。たぶん私はこの仕事勤める自信が無いです。


ジョンは諦めずに金策をします。家のテレビを打って20ドル。友達にカンパしてもらったり、テレビで取り上げてくれることをお願いしに行ったり。
お金で苦労したことある人は迫るものがあるんじゃないでしょうか。
たかがお金のはずなのに頭の中や生活が支配されていく様子が上手く描けています。息子が倒れる前、一家団欒の車中の妻の笑顔は凄く魅力的で幸せが伝わってきます。それが金策シーンになるとその顔は鬼のような形相。すべてを物語っています。


マイクはどんどん体調が悪くなり奥さんは電話越しでジョンに何とかしてとすごみます。そして拳銃を握りしめ病院ジャックを実行します。
私的にはここまでをこれだけ上手く描けているのだからこの映画は成功だと思います。掴みは大事ですね。
逆にここまでで評価の様に不快に感じる人はこれ以降も見ないで良いと思います。
この後はテレビ局を巻き込んだりしながら保険制度の問題点が明るみに出たり、ジョンが自分の心臓を差し出そうとするところで移植用の心臓が間に合いマイクは助かるというハッピーエンドです。


しかし後半にかけて各キャラクターがいまいちつかみきれてないかな。
病院の医院長は初めは金を払えなきゃ出てけと冷たい感じなのにどこかのきっかけでマイクをリストに載せると言い出します。いつ心変わりをしたんですか。
冷たい薄情そうな役だったんですが涙する場面もあったり。
執刀医師もなんか嫌な奴なんですけど救急患者を自分は専門じゃないと言いつつも治してくれたり、最後はジョンの心臓を移植することを約束してくれたり案外、良い奴だったり。良かったというよりはなんでという感じ。
脇を固める人のキャラがイマイチ固まっていないのが残念でした。


あとこういうアメリカ映画で頼るのは必ず友達なんですよね。
親兄弟に頼るという発想の映画は少ないです。
ここら辺も日本との違いを感じます。
大人になったら他人になるのかな。
欧米系でもアメリカは特に顕著に感じますね。野生の動物も似たところがあるけどそんな野性味や強さを感じます。
こんなに大事に育てたマイクも大人になったらジョンを頼ることはないのかな。
親身になって助けてくれそうだけど。
その発想は弱さだろうか
平均点は3.72点と高めですが面白かったのでそのまま3.72点とします。

 

                    評価  3.72点