32型シアター

32型のテレビで見た映画とその周辺のブログです。

クラッシュ/Crash

f:id:theater32:20190910121018j:plain

作品紹介

 クラッシュ/Crash
 2004年 アメリ
 時間:112分
 ジャンル:クライム、ドラマ、スリラー IMDbより 

 

 監督:ポール・ハギス
 ジーン:サンドラ・ブロック
 グラハム:ドン・チードル
 ライアン:マット・ディロン

あらすじ

クリスマス間近のロサンゼルス。黒人刑事のグラハム(ドン・チードル)は、相棒であり恋人でもあるスペイン系のリア(ジェニファー・エスポジト)と追突事故に巻き込まれる。彼は偶然事故現場近くで発見された黒人男性の死体に引き付けられる……。。

                             シネマトゥデイ

日本と世界の評価

評価

 Yahoo!映画:3.94 評価1817件   2019/9/9
 IMDb7.8(評価5換算:3.89) 評価403016件 2019/9/9
 Rotten Tomatoes 2019/9/9
  TOMATOMETER:74% 評価237件
  AUDIENCE SCORE:88% Average Rating:4.22 評価442152件
 Metascore:69  

 Yahoo!映画とIMDbとRotten Tomatoes:AUDIENCE SCORE

 単純平均評価:4.02

評価まとめ

 良い評価:素晴らしい、アメリカの人種差別が分かる、ヒューマンドラマ

 悪い評価:あざとい、中途半端、感動風、イライラする、

評価は高いです。Top 1000 Votersは0.6も低いです。映画好きは評価が低いです。

感想

評価は高いです。でも評価低い人は結構ボロカスです。感動の押し売り的な低評価が多かったですね。ちょっと意地悪に捉えすぎなようにも感じますが。
この映画は主人公は特に誰という事ではありません。いろいろなパートが出来ている映画になっています。全体的に感じるテーマは人種でしょうか。


ある一つのパートでは黒人のテレビディレクターキャメロンが奥さんと一緒に車に乗っていると白人警官のライアンから無理やり止められ、奥さんにセクハラみたいなことをされ更に謝らされます。
明らかな人種差別を受け、帰ってから奥さんに叱責されます。白人に媚びているみたいなことを言われます。黒人としての自尊心みたいなことを言われカチンときて家を出ます。
職場ではある役者のセリフが黒人っぽくないと言われなにか自分の出自によって黒人らしさを求められていることに気付きます。
ありがちだけどアメリカを表している出来事なんだろうなと思います。


黒人である妻、白人の仕事仲間、一人の人間として真摯に接しているつもりなのにその前に黒人であることを求められる自分。そんな社会のありようにいら立ちを感じています。
そんな時車に乗っていると黒人のアンソニーとピーターに強盗にあいます。
白人の車と思っていきなり車に押し入るのですが車の中には黒人のキャメロン。
一瞬びっくりします。キャメロンは怒りアンソニーをボコボコにします。
白人だと思って強盗した相手が黒人だったので驚いているアンソニーに腹が立ったんだと思います。オンドレ人種見て強盗してんのかい。と。
黒人であろうが白人であろうがどんな人種でも自分が黒人であることで態度を決定しているようで、そんな社会の在り様に腹が立ったんだと思います。
黒人である前に一人の人間であるそんな怒りを感じます。


それは差別とは少し違うのかもしれませんがアメリカを表している現状なのかもしれません。
この映画はそんな自分の出自と人種への考え方や社会の現状を白人目線、黒人目線、ラテン系やアジア系、男性や女性、あるいは政治家や警官。いろんな目線から撮っている映画です。
黒人だから、白人だから、韓国系なのに中国系として、ペルシャ人なのにアラブ人として社会からカテゴライズされて見られている、そして自分も相手をカテゴライズして見ている。
多民族国家アメリカを表している問題だと思います。


自分みたいにアメリカへ行ったことが無く、映画だけを見ていても人種の性格みたいなものを感じます。
白人は基本自己中。
白人至上主義なんて言ってるけどあれも自己中や自己愛を満たすための道具として使っているように感じます。
自己中なので良いも悪いも両極端に振れやすように思います。
黒人は人種的なように感じます。
だから出身地域が違っても黒人であるというだけで一気に繋がれるように感じます。逆にそれがこの映画のキャメロンの様にしがらみになっているようにも感じます。
ラテン系は家族だと思います。
人種というよりは単位を家族として考えているように見えます。だから白人、黒人よりも大人になっても家族のつながり方が強いように感じます。
アジア系はコミュニティでしょうか。
それは会社であったり、町であったり、自分のコミュニティが一番だから個よりも集団を大事にしているように思います。全世界に中華街があったりするのもそういった事からじゃないでしょうか。村八分なんて言葉もアジア特有の様に感じます。


まあアメリカ映画を見て感じることなので実際はまたちょっと違うかもしれませんが。
アメリカは人種の意識が強いように感じます。だからこういう人種に切り込んでいく映画もアメリカが一番強いはずだし、もっと作って欲しい。
この映画は登場人物が多く少し散漫になっているところや不条理に感じるところがあり完成度としてはあんまりですが、少し違ったところから人種を見ているのが新しく面白かったです。
評価は高すぎの4.02点なので-0.3点で3.72点とします。

 

                      評価  3.72点