作品紹介
キャリー/Carrie
1976年 アメリカ
時間:98分
ジャンル:ホラー IMDbより
監督:ブライアン・デ・パルマ
キャリー・ホワイト:シシー・スペイセク
マーガレット・ホワイト:パイパー・ローリー
スー・スネル:エイミー・アーヴィング
あらすじ
超能力少女を描いたS・キングのベストセラーを映画化。友人からも嫌われ、母親からも疎まれている、さえない容姿の女子高生キャリー。だが彼女には怒りを引き金として念動力を発揮する力があった。プロムの夜、悪質ないたずらとも知らずクィーンに選ばれたキャリーの頭上に、ブタの血が降り注ぐとき、惨劇が幕を開けた……。
日本と世界の評価
評価
Yahoo!映画:3.84 評価593件 2019/9/23
IMDb:7.4(評価5換算:3.71) 評価154613件 2019/9/23
Rotten Tomatoes 2019/9/23
TOMATOMETER:94% 評価63件
AUDIENCE SCORE:77% Average Rating:3.83 評価352835件
Metascore:85
Yahoo!映画とIMDbとRotten Tomatoes:AUDIENCE SCORE
単純平均評価:3.79
評価まとめ
良い評価:監督のこだわり、展開が良い、今見ても怖い
悪い評価:つまらない、今見ると残念、気持ち悪い
評価がとても高いですね。Top 1000 VotersやTOMATOMETERと映画好き、評論家の方が高いのは珍しいですね。
感想
高校に通うキャリーは気弱で内気な性格なのでいつもクラスメイトにいじめられてます。
冒頭に体育のシーンでみんながキャリーを罵りながらシャワー室に向かいます。
なにも言い返せないキャリーもシャワー室へ。女子高生のシャワー室。これが何気なく撮られているのに時代を感じます。昔はおおらかだったんですね。
キャリーもシャワーを浴びるのですがそれをカメラはしつこく接写で撮ります。
どういうシーンなんでしょう。しばらくしてシャワーと共に血が流れ始めます。
キャリーはシャワー室で初潮を迎えます。パニックになるキャリー。
叫びながら血だらけの手でクラスメイトに血を付けに行きます?
どういう事?キャリーの情緒に少し恐怖を覚えます。
クラスメイトは笑いながらキャリーにナプキンを投げつけます。
そんなキャリーを助けてくれたのは女体育教師のコリンズです。いじめてた生徒たちに罰として体育の補習授業を受けさせます。このいじめでプロムパーティーに行けなくなったクリスはキャリーに仕返しを考えます。
家に帰ったキャリーは母親から初潮が来たことを責められます。なんで?
キリスト教では生理は女性への罰みたいです。これ本当なんかな。
学校ではいじめられ、家では頭のおかしい母親に訳の分からないことで責められノイローゼになりそうですが、ノイローゼになる代わりに超能力を得ることが出来ました。
超能力について図書館で調べているとトミーにプロムパーティーに誘われます。
ここら辺が何でか良く分かりません。ウィキを見るとキャリーをいじめたスーが罪滅ぼしの為恋人のトミーに誘うように言ったとありますが納得いきません。
アメリカ映画を見てるとプロムは一大事です。それに恋人を差し出すなんて。
トミーもなんで引き受けるんでしょう。なんかそこら辺が雑です。
不審に思ったコリンズは二人に詰め寄ります。「キャリーはあなたと釣り合わないわよ。」この先生もずいぶんな事言ってます。
一方クリスは恋人のトラボルタに頼んで豚を殺し豚の血を集めます。
これをプロムクイーンになったキャリーにぶっかける作戦です。
無茶苦茶です。カウンセリングが必要なレベルです。
プロムに行こうとするキャリーを止める母親。キャリーは超能力で母親を押さえつけます。無事家を飛び出るキャリーに向かって母親は「魔女は死すべし」と言い放ちます。こちらもカウンセリングが必要です。
見事プロムクイーンになったキャリーに豚の血が降り注ぎます。これで切れてしまったキャリー超能力全開です。
ドアが荒々しく閉まり、照明は真っ赤になり、消防用のホースから水が全開で出てきます。逃げ惑い叫びまくる参加者たち。別に怖いことは起こってないような。
起こっていることと叫び声や効果音が釣り合っていません。結局最後はプロム会場は火事になってしまいます。消防用のホースの水全開も今となっては。
会場から出るとキャリーをひき殺そうとクリスが車で突っ込みます。
クリスの頭はどうなっているのでしょう。結局超能力で車は事故り大破します。
家に帰り豚の血を洗い流すと母親がまた訳の分からないことを言ってます。
そしてキャリーを抱きしめると包丁をキャリーに突き立てます。
超能力を使い逆に包丁を母親に何本も突き立てます。疲れ切ったキャリーは自分もろとも家を破壊してしまいます。
なんか凄いストーリーです。怖かったのは母親とクリスです。
結局、超能力を手に入れても身近に頭のおかしい人がいると感受性豊かな高校生はメンタルやられるという話でしょうか。
評価を見るとあの頃見た衝撃を語っている方が多かったですね。あの頃を想像できる年代からすると少し共感もできます。学校と家が全てでネットも無く情報がない閉塞的な環境での初潮やいじめ、家と社会の違い、信頼できるはずの学校の先生から名前を覚えてもらえないことやプロムでの異性とのダンス全てが一大事だったあの頃を他の評価を見て少し思い出しました。
冷めた目線もいいですけど今回、他の評価の人の熱みたいなのも感じ勉強になりました。映画の粗を探すだけになってはだめだなと。
とはいえ3.79点は高すぎるので-0.3点で3.49点とします。
評価 3.49点